Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

埼玉県内6自治体のマイナンバー、違法に再委託

埼玉県内の6自治体からマイナンバーの入力業務を請け負っていたAGSにおいて、契約や法令に反して外部事業者へ再委託や再々委託が行われていたことがわかった。

AGSによれば、マイナンバーを含む個人情報の入力および封入業務において、一部を許諾なしに外部へ再委託や再々委託を行っていたもの。自治体から報告を求められ、同社が内部調査を実施したところ、問題が判明したという。

対象となるのは、深谷市の11万7670件や和光市の9万4221件をはじめ、東松山市、本庄市、羽生市、幸手市から受託した2016年度と2017年度分のデータ入力業務あわせて46万2015件や、幸手市から受託した2017年度分の封入業務8414件。

業務を開始した2015年度は許諾を得たり、マイナンバーを除外するなど対策を講じたが、翌年度以降、受託元から再委託の許諾を得る手続きを得ていなかったり、許諾を受ける際の書面に不備があったという。

再委託先や再々委託先からの個人情報流出などは確認されていない。同社では調査委員会を立ち上げ、再発防止に向けた対応を進めている。

(Security NEXT - 2019/01/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ファイルを取り違え、町民の個人情報を誤って公開 - 綾町
マイナンバー含むデータ入力を委託先が無断で再委託 - 熊谷市
一部マイナンバーカードを紛失、フォルダごと誤廃棄か - 鹿児島市
マイナンバーカードが入った生徒の財布を紛失 - 埼玉県の高校
個情委、公金受取口座の誤登録問題でデジタル庁に行政指導
住民票の誤交付問題で富士通Japanに行政指導 - 個情委
マイナカード廃棄で不備、シュレッダー利用するも一部裁断されず - 台東区
廃止したFAXを使用、番号も誤りマイナンバーなど個人情報が流出 - 沖縄労働局
市民税申告書などを紛失、誤廃棄の可能性 - 吹田市
住民票などの文書を別事業所へ誤送付 - 全国土木建築国保