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攻撃グループ「White Company」 - あえてセキュリティ製品に検知させ陽動か

Cylanceでは、同調査を通じて、同グループが攻撃対象の分析能力に長けていることにくわえ、エクスプロイトの自動構築システムを利用している証拠を確認したと説明。

修正パッチが用意されていないいわゆる「ゼロデイ脆弱性」を入手、悪用できる環境にある可能性があるとの見方も示した。

攻撃で利用されたエクスプロイトは、ターゲットのシステムから自身を完全に削除する機能を備え、調査が行われていないか複数の手法を用いて確認。また疑念を持たれないよう「おとりドキュメント」を表示するソーシャルエンジニアリングなどのテクニックも用いている。

一方マルウェアは、6種類の難読化を用いてペイロードを入れ子状態にすることで検知を回避しようとしていたほか、エクスプロイトと同様、調査対象となっていないか確認する機能を装備。侵害したシステムをコマンド&コントロールサーバとして利用していたという。

(Security NEXT - 2018/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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