国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
Cisco Systemsは現地時間4月24日、ネットワークデバイスを標的とした国家が関与するサイバー攻撃キャンペーン「ArcaneDoor」について明らかにした。世界規模で政府機関のネットワークが侵害を受けていたという。
「ArcaneDoor」は、ネットワーク機器などへ侵入し、展開する諜報活動のキャンペーン。ネットワーク機器に侵入し、構成の変更やネットワーク内の偵察、通信データの窃取のほか、ラテラルムーブメントなども行っていた。
2024年初頭に同社顧客より「Cisco Adaptive Security Appliances(ASA)」に関するセキュリティ上の懸念について連絡があり、数カ月にわたり調査を進め、明らかになったという。
同キャンペーンは、同社が「UAT4356」、マイクロソフトが「STORM-1849」として追跡するグループが関与していると見られ、世界規模で政府機関のネットワークが侵害を受けていたという。
初期侵入経路は現段階でわかっていないが、活動中に「Cisco ASA」のゼロデイ脆弱性「CVE-2024-20353」「CVE-2024-20359」を悪用していた。攻撃者は同社以外のベンダーやマイクロソフトのネットワークデバイスにも関心を寄せており、すでに攻撃を展開している可能性があると同社は指摘している。
(Security NEXT - 2024/04/25 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Node.js」のアップデート、公開を延期 - 週内にリリース予定
「macOS Tahoe 26.2」で脆弱性47件を修正 - 「Safari」も更新
「iOS」にアップデート - 「WebKit」のゼロデイ脆弱性2件など修正
「制御システムセキュリティカンファレンス2026」を2月に都内で開催
高校部活体験会申込フォームで個人情報が閲覧可能に - 群馬県
配達中に郵便物1束を紛失 - さいたま市内の郵便局
メルマガアカウント侵害、スパム送信踏み台に - サロン向け器具メーカー
ユニフォームに個人情報入りメモリ、洗濯業者から回収 - 関越病院
ハウステンボスへのサイバー攻撃 - 個人情報流出の可能性
「Chromium」ゼロデイ脆弱性、Macに影響 - 米当局が注意喚起

