Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Citrix ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 標的型攻撃による悪用も

Citrix Systemsが提供する「Citrix ADC」「Citrix Gateway」にリモートより攻撃が可能となる深刻な脆弱性が明らかとなった。すでに悪用が確認されており、同社では早急にアップデートを実施するよう利用者へ呼びかけている。

同社が、現地時間12月13日にセキュリティアドバイザリをリリースし、認証なしにリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性「CVE-2022-27518」を明らかにしたもの。

「SAML SP(サービスプロバイダ)」や「SAML IdP(IDプロバイダ)」として構成している場合に影響があり、同社では脆弱性の重要度を「クリティカル(Critical)」と評価している。

同社によると、一部の標的型攻撃において同脆弱性の悪用が実際に確認されているという。

同社では共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを示していない。米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、CVE番号の採番機関としてCitrixが同脆弱性のCVSS基本値を「9.8」と評価していることを明らかにしている。

(Security NEXT - 2022/12/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ネットワーク監視ツール「LibreNMS」に脆弱性 - 「クリティカル」も
個情委、公金受取口座の誤登録問題でデジタル庁に行政指導
「SecHack365」の受講生情報含むPCが所在不明に - NICT
患者情報含むファイルがネット上で閲覧可能に - 日大板橋病院
住民票の誤交付問題で富士通Japanに行政指導 - 個情委
「iPhone」や「iPad」に3件のゼロデイ脆弱性 - アップデートを公開
サポート詐欺で職員宅PCが遠隔操作 - 厚生中央病院
Snatchランサムウェア、セーフモードでセキュリティ対策を回避
Atlassian、「Bitbucket」「Confluence」などの脆弱性を修正
「Drupal」にキャッシュ汚染の脆弱性 - 権限昇格のおそれ