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米政府、脆弱性「Citrix Bleed」についてガイダンスを公開

「NetScaler ADC(旧Citrix ADC)」および「NetScaler Gateway(旧Citrix Gateway)」に深刻な脆弱性「CVE-2023-4966」が明らかとなり、同脆弱性に対して少なくとも8月ごろより標的型攻撃が発生していることを受け、米当局は利用者に対策を促すガイダンスを公開した。

「CVE-2023-4966」は、バッファオーバーフローにより機密情報が流出する脆弱性。リモートよりメモリ上の機密データやセッションの認証トークンを窃取され、認証のバイパスなどに悪用されるおそれがあり、別名「Citrix Bleed」とも呼ばれている。

同脆弱性に関し、Citrixでは現地時間10月10日にセキュリティアドバイザリを公開してアップデートを提供。同月17日には悪用が観測されているとして注意を喚起した。

同社内部で脆弱性を発見し、アップデートをリリースしていたため、アドバイザリの公開当初、同社では脆弱性が悪用されていることを把握していなかったが、その後ゼロデイ攻撃に悪用されていたことが明らかとなった。

Mandiantでは複数の組織における被害を確認しており、調査の結果、同脆弱性を悪用したゼロデイ攻撃が少なくとも8月下旬には展開されていたことが判明。同製品は広く活用されており、欧米、アジア太平洋地域など広く被害が発生している可能性があると分析している。

(Security NEXT - 2023/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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