Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増

JPCERTコーディネーションセンターは、2023年第4四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。脆弱性に対する探索、感染試行などの行為が前四半期から倍増している。

同センターによれば、同四半期に寄せられたインシデントの報告は1万273件。前四半期の1万6768件から39%減少した。一方重複を除いたインシデント件数は6448件で、前四半期の5903件から545件増加している。関係者などへ対応を依頼した調整件数は5444件だった。

同四半期にインシデントが増加した背景には、脆弱性の探索や侵入、感染の試行などを検知した「スキャン」が、前四半期の639件から倍増し、1393件となったことが大きく影響している。また「その他」と分類されたケースも292件から455件へと増加した。

一方、インシデントの約7割を占める「フィッシングサイト」をはじめ、「ウェブサイト改ざん」「マルウェアサイト」などは減少している。

「フィッシングサイト」は、前四半期の4754件から6%減となる4473件。国内ブランドを装うケースが63%にのぼり、25%で国外ブランドを偽装していた。13%はブランドが不明となっている。

(Security NEXT - 2024/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

都立高で生徒情報含むファイルを紛失 - 生徒間に画像が拡散し判明
電子版会員の個人情報がウェブから閲覧可能に - 熊本日日新聞
がん検診受診予定者の個人情報をメール誤送信 - 浦河町
検証機能にバグ、ファイルの問題を検知できず展開 - CrowdStrike
米親会社委託先にサイバー攻撃 - 希少疾患の製薬会社
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
アカウント管理システムに侵害の痕跡、個人情報が流出 - 伊藤忠丸紅鉄鋼子会社
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正