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電子マネーやスマホ決済を利用しない理由、3割が「セキュリティが不安」

電子マネーやスマートフォンの決済サービスを利用したくない人の約3割が、セキュリティ上の不安を理由に挙げていることがわかった。

MMD研究所がスマートアンサーと共同で11月13日にインターネットで調査を実施し、結果をまとめたもの。スマートフォンを所有している東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県在住の20代から40代の男女1336人が回答した。

日常や旅行先での買い物、飲食などで「プリペイド式の電子マネー」を利用していると回答した人は45.7%。「ギフトカード式の電子マネー」は16.5%、「スマートフォンを利用した決済サービス」は7.5%が利用していた。

もっとも利用しているスマートフォンの決済サービスを聞いたところ、「おサイフケータイ」が30%。「LINE Pay(21%)」「Apple Pay(20%)」「楽天ペイ(13%)」と続く。一方、電子マネーでは「Suica」が38.1%でもっとも多く、「PASMO(20%)」「nanaco(12.4%)」「楽天Edy(12.3%)」が続いた。

一方、プリペイド式電子マネーやスマートフォンの決済サービスを利用していない人に、今後の利用意向を聞いたところ、電子マネーでは16.4%が「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答。スマートフォン決済サービスでは30.3%と3割を超えた。

利用したくない理由について尋ねたところ、「セキュリティが不安だから」を挙げる人がいずれも最多。プリペイド式電子マネーでは29.4%、スマートフォン決済サービスでは44.3%にのぼる。また「悪用されると不安だから」「スマートフォンの紛失、故障が怖いから」「登録が面倒だから」という声も聞かれた。

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理由したくない理由(グラフ:MMD研究所)

(Security NEXT - 2017/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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