Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LINE装う時間指定フィッシングが再発 - 「毎日9時から20時まで」

「LINE」を装い、アカウント情報をだまし取るフィッシング攻撃が再び発生している。偽サイトへ誘導する際、時間帯を「毎日9時から20時まで」などと指定していた。

20170316_ap_001.jpg
フィッシングメールの文面(画像:フィ対協)

フィッシング対策協議会によれば、今回確認されたフィッシング攻撃では「LINE」「LINECorporaitnopc」「LINE 安全認証」といった件名のメールを送信。

「LINEアカウントで異常ログインが確認された」などと説明。ウェブページで検証する必要があるなどとだまし、HTMLメールにより、アクセス先を偽装したリンクからフィッシングサイトへ誘導していた。

メールには、「URLの安全認証有効期限は、毎日9時から20時までです」などと記載。特定時間帯にフィッシングサイトへアクセスするよう促していた。以前にも同様に時間を指定するフィッシング攻撃が確認されており、攻撃者が活動している時間帯を指定している可能性もある。

「LINE」をかたる攻撃は、2016年11月より継続的に確認されており、直近では2月6日に同協議会が注意喚起を行っている。今回の攻撃では、6種類のあらたなURLが確認された。3月16日の時点でフィッシングサイトが稼働しており、閉鎖へ向けてJPCERTコーディネーションセンターが調査を行っている。

今後も、類似の攻撃が発生する可能性があるとして、同協議会では引き続き警戒を怠らないよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/03/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
JRA海外駐在員事務所でフィッシング被害 - メールボックスに不正アクセス
「電気料金未払い」と不安煽りクレカ情報だまし取るフィッシング
フィッシング攻撃で日本赤十字社のメアドになりすまし
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大
JR西日本の会員サービスを装うフィッシング攻撃に注意