Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

認証情報が漏洩する脆弱性「Redirect to SMB」 - IEなど少なくとも31製品に影響

20150414_cy_001.jpg
Cylanceでは「Redirect to SMB」と名付けたという

「Windows NTLM」において、HTTP通信を悪意あるSMBサーバにリダイレクトさせることで、認証情報が漏洩するあらたな脆弱性が判明した。詳しい原因はわかっておらず、セキュリティ機関では緩和策などを案内している。

Windowsにおいて、HTTP通信を「file://」プロトコルにより、悪意あるSMBサーバへリダイレクトさせることで、ユーザー名や暗号化されたパスワードなど、認証情報が漏洩する脆弱性が判明したもの。

Cylanceが脆弱性を発見、脆弱性の影響を緩和するためにベンダーなどと6週間にわたる調整を実施した上で、カーネギーメロン大学のCERTが公表した。Cylanceでは「Redirect to SMB」と名付けたという。

Cylanceでは、多くのソフトウェア製品がアップデート機能などにHTTP通信を利用していることから、不正プロクシや公衆無線LANなどの中間者攻撃などにより、HTTP通信をSMBサーバへリダイレクトさせることで認証情報が漏洩するおそれがあると説明している。

(Security NEXT - 2015/04/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox 125.0.1」をリリース、脆弱性15件を修正
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
Oracle、「Java SE」に関する脆弱性13件を修正
Oracle、四半期定例パッチを公開 - のべ441件の脆弱性に対応
WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消