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2013年第2四半期はスパムが増加、企業を狙った悪質メールが目立つ - カスペルスキー

カスペルスキーは、2013年第2四半期におけるスパムの送信状況について取りまとめた。スパムの割合が前期より増加している。

レポートによれば、同四半期の全メールトラフィックにおけるスパムの割合は70.7%で、前四半期から4.2ポイントの増加。

スパム送信国ランキングでは、「中国」が23.1%を占めて最多国。2位は「米国」で16.8%、3位は「韓国」で12.6%だった。上位3カ国については、いずれも前回より割合が後退している。地域別ではアジアが前回より4.5ポイント増えて56.3%を占めた。次いで多かったのは北米で18.2%、東ヨーロッパが13.7%と続く。

不正なファイルが添付されたメールの割合は2.3%で、前四半期から1ポイント減少。銀行や電子決済システムの登録フォームを装い、アカウント情報を盗み出すHTMLファイル「Trojan-Spy.HTML.Fraud.gen」が、前期から引き続き最多となった。

次いで多かったのは、別のマルウェアをインストールする機能を持つメールワーム「Email-Worm.Win32.Bagle.gt」、3位は「ZeuS/Zbot」の亜種である「Trojan-Spy.Win32.Zbot.lbda」がランクインした。

また同四半期は、企業を狙って悪質な添付ファイルを送りつける攻撃が目立ったという。多くは送信エラーの通知やメールやファックスの着信通知などの自動応答メールを装っていた。

全メールトラフィックに占めるフィッシングメールの割合は0.0024%で、全四半期から0.0016ポイント後退。「SNS」のアカウント情報を狙った攻撃が全体の34.23%と、前回より3.3ポイント減少したものの最多だった。

一方、「金融・電子決済」への攻撃は1.2ポイント増加し、15.4%で2位に浮上した。3位は「検索エンジン」で15.28%だった。

(Security NEXT - 2013/08/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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