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ネットバンクウイルスに新手口「あなたのコンピュータを認識できませんでした」

三井住友銀行は、同社オンラインバンキング「SMBCダイレクト」の利用者から、認証情報を騙し取る悪質なウイルスが出回っているとして注意喚起を行っている。

今回確認された手口では、同オンラインバンキングへログインすると、パソコン内に感染しているウイルスが「三井銀行からの重要なお知らせ」などとして本来は存在しない不正な画面を表示。「あなたのコンピュータをシステムが認識できませんでした」などと警告する。

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三井住友銀行が確認したウイルスによるポップアップ画面の1例

同画面上では、インターネットプロバイダや利用者が実施したソフトウェアの更新が原因などと説明。引き続き利用するには認証が必要などと利用者を騙し、乱数表の一部と暗証カード発行日などを入力させる。

さらに確認ボタンを押すと、ポップアップ画面を表示。今度は暗証カードに記載された第2暗証である乱数表の文字や、第三認証についても騙し取るという。

同行では、ウイルス感染が原因であり、心当たりがある場合、ウイルスを駆除したり、パソコンを初期化するなど利用者自身で対応する必要があると説明。またオンラインバンキングの利用停止登録など手続きを取るよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/08/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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