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アドウェアやオートラン機能を悪用するマルウェアが上位に - G DATAまとめ

G Data Softwareは、同社研究機関が収集した9月のマルウェア状況について取りまとめた。アドウェアが上位10種のうち4種を占めるなど拡散している。

同社のマルウェアランキングによると、1位は圏外から浮上したアドウェア「Generic.Adware.Adseo.7722145B」だった。このほかにも6位、8位、9位にアドウェアがランクインするなど、増加傾向を見せている。

アドウェアは、フリーウェアのインストール時など、ユーザーが気が付かない間にインストールされるケースが多い。英語表記のプログラムなど、特に注意が必要となる。

2番目に多かったのが、オートラン機能を悪用し、リムーバブルメディア経由で感染する「Trojan.AutorunINF.Gen」。同じくオートラン機能を悪用するワーム「Worm.Autorun.VHG」が3位に入っており、今後もUSBメモリなどの扱いには注意が必要。

またJavaの脆弱性を悪用した攻撃が確認されている。7位の「Java:Agent-US」は、JREの脆弱性「CVE-2010-0840」を攻撃してコンピュータ上にあらたなマルウェアをダウンロードさせる。10位にも同じ脆弱性を利用したマルウェアがランクインした。

同社がまとめたマルウェアランキングは以下のとおり。

1位:Generic.Adware.Adseo.7722145B
2位:Trojan.AutorunINF.Gen
3位:Worm.Autorun.VHG
4位:Trojan.Wimad.Gen.1
5位:Exploit.CplLnk.Gen
6位:Generic.Adware.Adseo.38E3FFEE
7位:Java:Agent-US
8位:Gen:Variant.Adware.Hotbar.1
9位:Adware.Hotbar.GG
10位:Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.AI

(Security NEXT - 2011/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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