Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Conficker」が再び1位、検知割合も増加 - ESETランキング

キヤノンITソリューションズは、ESETが6月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で観測したウイルス検知の状況について発表した。

ESETのマルウェアランキングによれば、前回2位だった「Win32/Conficker」が再び1位に浮上した。全体に占める割合も、前回の9.98%から11.08%に増加している。

Windowsの脆弱性を悪用するもの以外に、共有フォルダやリムーバブルメディア経由で感染を広げる亜種による被害も多く、オートラン機能を悪用する亜種「INF/Conficker」が5位にランクインしている。

2位には、リムーバブルメディアのオートラン機能を悪用する「INF/Autorun」がランクイン。3位は前回と変わらず、オンラインゲームのアカウント情報を盗む「Win32/PSW.OnLineGames」だった。ランキング全体に大きな変動はなく、上位3種で全体の約3割を占めている。

また2009年前半を総括し、目立ったトピックとしてConfickerやSNSを狙った脅威、ExcelやAdobe Readerなどの脆弱性を悪用した攻撃など取り上げた。

なかでも偽セキュリティ対策ソフトも引き続き発生しており、本物と偽物の境界をあいまいにすることで正規ベンダーの信頼を失墜させるなど業界にとっても頭の痛い問題だという。また法的措置をちらつかせ、不正プログラムとして検知させないよう正規ベンダーに対しても圧力をかけるなど悪質だという。

同社が発表したマルウェアのトップ10は以下のとおり。

1位:Win32/Conficker
2位:INF/Autorun
3位:Win32/PSW.OnLineGames
4位:Win32/Agent
5位:INF/Conficker
6位:Win32/Pacex.Gen
7位:WMA/TrojanDownloader.GetCodec.Gen
8位:Win32/Autorun
9位:Win32/Qhost
10位:Win32/TrojanDownloader.Bredolab.AA

(Security NEXT - 2009/07/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

複数ECサイトで個人情報流出か、営業は再開 - ユニバーサルミュージック
「SonicWall SMA 100」シリーズに脆弱性 - アップデートが公開
「Progress Flowmon」に脆弱性 - 10月の複数アップデートで修正
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
「CentreStack」「CWP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
利用していたシフト管理SaaSから従業員情報が流出 - 西友
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
国勢調査世帯一覧を紛失、住民が拾得して回収 - 横須賀市
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的