Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

四半期であらたに1200万のボットが誕生 - マカフィー調査

1月以降、あらたに約1200万のIPアドレスがボットネットとして悪用されていることがわかった。2008年から50%増加しているという。

米McAfeeが第1四半期の脅威についてまとめたレポートで明らかになったもの。感染コンピュータの最多国は米国で全体の18%がゾンビPCだという。

2008年11月にスパム配信の元と待っていたISP「McColo」が遮断され、スパムは60%減少したが、こうしたボットネットはスパムのあらたな送信元として利用されており、すでに約70%を回復。前年同時期と比較した場合、20%少ない値を示しているが、ボットの拡大により今後もスパムが増加するおそれがあると同社では指摘している。

また同社は、1カ月間に800以上の新しい亜種が登場したウイルス「Koobface」の再流行や、違法コンテンツの配布に正規サイトの悪用されるケース、URLのリダイレクト、Web 2.0サイトの悪用される傾向が高まっているという。

さらにワーム「Conficker」において、亜種に含まれる自動実行機能を使ったマルウェアは、検出全体の10%と、脅威レポートにおける一部にとどまっていることを報告している。

(Security NEXT - 2009/05/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
マルウェアによるアカウント情報の窃取 - 2割強の企業で
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
用語理解に格差、経営層とセキュ担当者の対話に断絶も
HTTPS通信の脅威遮断、前年比3.1倍に - 約9割がマルウェア
2020年の攻撃通信パケット、前年比1.5倍 - NICTまとめ
2020年の緊急対応支援、3割強が「Emotet」 - ラック
ウェブサービスの画像認証で15%がログイン断念
2020年2Q、「Portmap」悪用のリフレクション攻撃が増加
狙われるZyxel製ネットワーク管理製品の脆弱性 - ボットネットも標的に