Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

HTTPS通信の脅威遮断、前年比3.1倍に - 約9割がマルウェア

米Zscalerは、同社サービスにおいてHTTPS通信における脅威の検知動向を取りまとめた。前年の3倍以上に増加しており、9割以上をマルウェアが占めている。

1日あたり1900億件以上のトランザクションを分析している同社クラウドプラットフォームにおいて、脅威の検知動向を取りまとめたもの。2021年1月から9月までの9カ月間にHTTPSを介した通信において約207億件以上の脅威を検知、ブロックした。66億だった2020年の約3.1倍へと急増している。

200以上の国と地域で検出しており、内訳を見るとヨーロッパ地域(約72億件)、アジア太平洋地域(約49億件)、北米(約28億件)で7割を占めている。業界別に見ると「テクノロジー」が50%と半数にのぼり、「製造」「小売卸売」「金融、保険」がいずれも11%だった。「ヘルスケア」「サービス」がそれぞれ6%で続く。

前年との比較では、「ヘルスケア」が27%減。「行政機関」が10%減となる一方、「テクノロジー」が2344%増、「小売卸売」においても841%増と大幅な増加を記録した。

これらには及ばないものの「製造(93%増)」「金融、保険(81%増)」「サービス(56%増)」なども前年を大きく上回っている。

20211108_zs_001.jpg
業界ごとのブロック件数増加率(グラフ:Zscaler)

(Security NEXT - 2021/11/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
「CODE BLUE」カンファレンスが開幕、1100人以上が参加 - 法律やブロックチェーンの講演にも注目
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
引き続き北朝鮮の標的となる暗号資産 - 個人法人で対策必須
「CODE BLUE 2022」の全24セッションが決定
悪意あるファイルの検知、前年比5.7%増 - 1日平均約38万件
高速処理が可能な暗号アルゴリズムを開発 - KDDI総研と兵庫県立大
「RDP」に対するブルートフォース攻撃が倍増 - ESETレポート
2021年3Qの情報提供は346件、標的型攻撃は3件 - J-CSIP