西日本豪雨に便乗する詐欺に注意 - 義援金は信頼できる振込先へ
西日本豪雨で多大な被害が発生している倉敷市の職員になりすまし、電話で義援金の振り込みを求める詐欺が発生している。同市では職員が直接電話で義援金の振り込みを求めることはないとして注意を呼びかけている。
今回の災害では、特に岡山県や広島県で多くの死者が出ており、なかでも岡山県倉敷市真備町では、広い地域が浸水するなど大きな被害が発生している。
被災した自治体では義援金の受け付けなどを開始しているが、こうした動きに便乗する詐欺が発生しており、振込先が正規の口座であるか、事前によく確認する必要がある。こうした詐欺を防止するため、ゆうちょ銀行では手数料などかからずに義援金を送金できる口座の一覧を公表している。
さらに消費者庁は、大規模な災害の発生時に点検商法、便乗商法など、災害に関連した消費者トラブルが発生するとして、被災地に限らず、不審な訪問や電話などに注意するよう呼びかけている。
また災害に便乗するサイバー攻撃やフィッシング攻撃に対しても警戒が必要だ。関連情報などに見せかけて悪質なメールの添付ファイルを開かせたり、支援者の善意につけ込むフィッシング詐欺が、災害時にたびたび確認されている。
2011年の東日本大震災では、送信元を実在する政府機関や組織などに偽装し、未知の脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃や海外政府機関の関与が疑われる標的型攻撃なども発生した。
公的機関や実在する支援団体、親類などを装った振り込め詐欺やワンクリック詐欺、フィッシングなどにも注意が求められる。
(Security NEXT - 2018/07/13 )
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