Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」にリモートより攻撃可能な脆弱性 - DoS攻撃受けるおそれ

DNSサーバ「BIND 9」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれがある脆弱性が明らかになった。アップデートが強く推奨されている。

20180117_is_001.jpg
アップデートをリリースしたISC

クリーンアップ処理において解放後のメモリへアクセスするいわゆる「use after free」の脆弱性「CVE-2017-3145」が判明したもの。

リモートより攻撃が可能で、悪用されるとクラッシュし、サービス拒否に陥る可能性がある。重要度は「高(High)」にレーティングされている。

ただし、今回の脆弱性が実際に再現されている環境は、現状において「CVE-2017-3137」をすでに修正済みで、DNSSEC検証が有効化されているキャッシュDNSサーバ(リゾルバ)のみに限られるという。

BINDを開発するInternet Systems Consortium(ISC)では、修正版として「同9.11.2-P1」「同9.10.6-P1」「同9.9.11-P1」をリリース。日本レジストリサービス(JPRS)など関連団体では、アップデートを強く推奨している。

(Security NEXT - 2018/01/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」とされる脆弱性を解消
Samsung製スマホなどの既知脆弱性が攻撃の標的に - 米政府が注意喚起
オープンデータ公開基盤の「CKAN」に深刻な脆弱性
ワコム製タブレットのmacOS向けドライバインストーラーに脆弱性
「Apache Tomcat」に脆弱性 - 過去の修正が不完全で
「NSX-T」にXSS脆弱性、アップデートがリリース
複数Apple製品が影響を受ける脆弱性 - 米政府が注意喚起
ウェブ開発フレームワーク「CodeIgniter4」にRCE脆弱性
「WordPress」が再度セキュリティ更新 - 前回から4日で
キヤノン製の小規模向け複合機やプリンタに複数脆弱性