過去5年間に8.6%が営業秘密漏洩を経験 - 損害1000億円以上のケースも
企業の8.6%が過去5年間に営業秘密の漏洩を経験していることがわかった。現職従業員のミスによる漏洩が4割超で、前回調査から増加している。
情報処理推進機構(IPA)が、2016年10月から2017年1月にかけて実施した「企業における営業秘密管理に関する実態調査」の結果によって明らかになったもの。無作為に抽出した1万2000社に調査票を郵送し、2175社が回答した。内訳は、従業員301人以上の大企業が1048社、従業員300人以下の中小企業が1103社、従業員数無回答が24社。
同調査によると、過去5年間に営業秘密の漏洩を経験した企業は8.6%。前回調査の13.5%を下回った。漏洩を経験した企業105社における損害の規模を見ると、1000万円未満が31.4%ともっとも多い。
一方で1000億円以上の損害、10億円以上100億円未満の損害が発生した企業がそれぞれ1社あった。1億円以上10億円未満が3.8%、1000万円以上1億円未満が8.6%。一方で、54.3%は、損害額について「わからない」としている。
営業秘密の漏洩による損害規模(グラフ:IPA)
(Security NEXT - 2017/03/17 )
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