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MSの駆除ツール、拡大懸念される不正送金マルウェア「Gozi」に対応

国内において、不正送金マルウェア「Gozi」の検知増加が観測されており、被害拡大を懸念する声が挙がっているが、マイクロソフトは、Windows向けに無償で提供している「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」を更新し、同マルウェアへ対応した。

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悪意のあるソフトウェアの削除ツール

「Gozi」は、「Ursnif」「Snifula」「Papras」といった別名でも知られ、オンラインバンキングなどの情報を窃取するマルウェア。キーロガーの機能も備えている。国内において検知数の増加や、感染端末による通信などが観測されており、被害拡大が懸念されている。

マイクロソフトでは、6月の月例セキュリティアップデートにあわせて「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」を更新。同マルウェアの検出や、駆除機能を追加した。

同ツールは、月例更新やインシデント発生時など必要に応じてアップデートをリリースしており、「Microsoft Update」「Windows Update」より導入することが可能。アップデート後にバックグラウンドで実行される。また同ツールのダウンロード版では、任意のタイミングで使用でき、月に2回以上のスキャンを行うこともできる。

(Security NEXT - 2016/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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