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組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を

侵害した機器から他組織に対する攻撃を展開するなど、攻撃元の隠蔽やボットネットなどに悪用されるケースも確認されている。

標的とされる脆弱性としては、Citrix Systemsの「NetScaler ADC」「NetScaler Gateway」に判明した「CVE-2025-7775」をはじめ、Ivantiの「Ivanti Connect Secure」「Ivanti Policy Secure」における「CVE-2025-22457」、Fortinetの「FortiOS」や「FortiProxy」で報告された「CVE-2024-55591」などが挙げられているが、これらにとどまらない。

IPAでは、機器ベンダーより提供される最新パッチを迅速に適用し、脆弱性を解消することのほか、パッチが提供されないサポートが終了した製品についてあたらしい機器への交換、廃棄を検討するよう呼びかけている。

管理インタフェースの外部公開を避け、不用意に公開されているポート、サービスについては停止するよう求めた。

くわえて外部に公開されているIT資産など「攻撃対象領域(Attack Surface)」の可視化や管理、中継通信の監視、ネットワークセグメントの分離などを対策として挙げている。

あわせて事業継続計画の策定や危機管理体制の整備、インシデントを想定した訓練の実施のほか、攻撃と見られる兆候を把握した場合は、IPAが開設しているセキュリティ相談窓口へ通報するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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