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Cisco製FWやOSにクリティカル脆弱性 - すでに攻撃試行も

Cisco Systemsが提供するファイアウォール製品やネットワーク機器のOSに深刻な脆弱性が明らかとなった。悪用を試みる動きも観測されており、アップデートを実施するよう利用者に呼びかけている。

製品に搭載されているウェブサービスにおいて、認証の不備により、細工したHTTPリクエストを用いてリモートから任意のコードをroot権限で実行できる脆弱性「CVE-2025-20363」が明らかとなったもの。

ファイアウォール製品「Cisco Secure Firewall ASA(Adaptive Security Appliance)」「Cisco Secure FTD(Firewall Threat Defense)」に関しては、悪用にあたり認証は不要。同社ネットワーク機器に搭載されている「IOS」「IOS XE」「IOS XR」については低権限があれば悪用できる。

くわえて「ASA」「FTD」では、VPNのウェブサーバにおいてデータ検証に不備があり、リモートより任意のコードを実行できる脆弱性「CVE-2025-20333」が判明。

悪用にはVPNのユーザー認証が必要となるが、細工したHTTPリクエストによってroot権限でリモートからコードの実行が可能となる。

(Security NEXT - 2025/09/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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