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「i-フィルター」に脆弱性 - 未使用やプリインストールも影響

デジタルアーツのウェブフィルタリング製品「i-フィルター」シリーズに脆弱性が明らかとなった。端末へプリインストールされているケースなどもあり、注意が呼びかけられている。

Windows版のインストール時に不適切なアクセス権が設定される脆弱性「CVE-2025-57846」が明らかとなったもの。実行ファイルが置き換えられた場合、SYSTEM権限で任意のコードを実行されるおそれがある。

対象製品は「i-フィルター 6.0」をはじめ、「i-フィルター for マルチデバイス」「i-フィルター for ZAQ」「i-フィルター for ネットカフェ」、「i-FILTER ブラウザー&クラウド MultiAgent for Windows」。いずれもWindows版が影響を受ける。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」においてベーススコアは「8.5」、「CVSSv3.1」では「7.8」と評価されている。

GMOサイバーセキュリティbyイエラエの松本一真氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告し、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。各製品に向けてアップデートを提供しており、自動アップデート機能などを用いて更新するよう求めている。

プリインストールされていたり、契約期間切れなどで利用を終了している場合なども脆弱性の影響を受けるとしており、すみやかにアンインストールするよう呼びかけられている。

(Security NEXT - 2025/08/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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