Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VMware複数製品の脆弱性、ロシア攻撃グループが悪用か - 米政府主張

VMwareの複数製品において一時アップデートが提供されておらず、ゼロデイ状態が生じた脆弱性「CVE-2020-4006」が、国家レベルの巧妙なサイバー攻撃に悪用されていたことがわかった。

米国家安全保障局(NSA)がアドバイザリをリリースし、ロシアの支援を受ける組織のサイバー攻撃に同脆弱性が悪用されていたとして、米国防省をはじめとする安全保障機関のシステム管理者に対して注意喚起を行ったもの。

問題の「CVE-2020-4006」はコマンドインジェクションの脆弱性。「VMware Workspace One Access」「同Connector」「VMware Identity Manager(vIDM)」「同Connector」「VMware Cloud Foundation」「vRealize Suite Lifecycle Manager」などが影響を受ける。

NSAによれば、同脆弱性がウェブシェルのインストールやSAML認証アサーションの偽造に利用され、「Microsoft Active Directory Federation Services(ADFS)」に資格情報を送信してデータ侵害に悪用されたという。

同脆弱性の悪用にはパスワードベースの管理インタフェースへアクセスする必要があり、初期段階の侵入を経て悪用されたものと見られる。

(Security NEXT - 2020/12/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み