「CrushFTP」旧版に脆弱性 - 攻撃者が最新版を解析して悪用か
ファイル転送ツール「CrushFTP」にあらたな脆弱性が判明した。最新版は影響を受けないが、悪用されたことで旧版に存在した脆弱性が明らかになったという。
「AS2プロトコル」の検証処理に不備があり、認証を必要とすることなくHTTPS経由で管理者権限を奪取できる脆弱性「CVE-2025-54309」が明らかとなったもの。DMZプロキシ機能を有効化している場合は影響を受けない。
CVE番号を採番したMITREでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.0」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
開発元では「AS2プロトコル」に関連する別のバグとして対応していたが、今回悪用が判明した「CVE-2025-54309」のように悪用できる可能性を把握しておらず、リバースエンジニアリングによって第三者により特定され、悪用された可能性があると分析している。
脆弱性は7月1日にリリースしたビルド以前に存在しており、「CrushFTP 11.3.4_23」「同10.8.5」では修正済みであると説明。最新版へアップデートするよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/07/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を
「Firefox 146」がリリース - 権限昇格やUAFなど脆弱性13件を解消
複数Fortinet製品に認証回避の深刻な脆弱性 - 影響確認と対策を
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害

