NVIDIAのコンテナ環境向けツールに脆弱性 - 「クリティカル」も
NVIDIA製GPUをコンテナ環境で利用するためのソフトウェア「NVIDIA Container Toolkit」「NVIDIA GPU Operator」に複数の脆弱性が明らかとなった。
現地時間2025年7月15日にセキュリティアドバイザリを公開し、これらソフトウェアが影響を受ける2件の脆弱性を明らかにしたもの。一部バージョンでは「CDI(Container Device Interface)モード」のみ影響を受けるとしている。
コンテナ初期化時に使用される一部のフックでコードが実行される「CVE-2025-23266」が確認された。権限の昇格や情報漏洩、データ改ざん、サービス拒否などが生じるおそれがある。
また「update-ldcacheフック」では、リンクをたどらせる脆弱性「CVE-2025-23267」が判明した。データ改ざんやサービス拒否につながるおそれがある。
いずれも細工されたコンテナイメージを扱った場合に悪用されるおそれがある。「CVE-2025-23266」は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアが「9.0」、重要度が「クリティカル(Critical)」と評価されている。
一方「CVE-2025-23267」についてはCVSS基本値を「8.5」、重要度を「高(High)」とした。
同社はこれら脆弱性を修正した「NVIDIA Container Toolkit 1.17.8」および「NVIDIA GPU Operator 25.3.1」をリリース。利用者にアップデートを呼びかけるとともに、緩和策をアナウンスしている。
(Security NEXT - 2025/07/17 )
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