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「Chromium」や「SAP NetWeaver」の脆弱性悪用に警戒を - 米当局が注意喚起

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、3件の脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

現地時間2025年5月15日に脆弱性3件「CVE-2025-4664」「CVE-2025-42999」「CVE-2024-12987」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加。米国内の行政機関へ対策を促すとともに広く注意を呼びかけた。

「CVE-2025-4664」は、「Chromium」におけるポリシー強制の不備に起因する脆弱性。マイクロソフトの「Microsoft Edge」をはじめ、「Chromium」をベースに開発されているブラウザについては注意が必要となる。

一方「CVE-2025-42999」は、SAPの「NetWeaver」におけるデシリアライズ処理の不備に判明した脆弱性。5月の定例アドバイザリで注意喚起が行われている。

「NetWeaver」に関しては、4月に公表された「CVE-2025-31324」についても悪用が確認されており、あわせて注意が必要となる。

「CVE-2024-12987」は、DrayTek製ルータ「Vigor2960」「Vigor300B」「Vigor3900」などに判明した脆弱性。2024年12月に公開された脆弱性で、ウェブ管理インターフェースにおいて細工したリクエストによりOSコマンドが実行されるおそれがある。

(Security NEXT - 2025/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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