「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 4月上旬のアプデで修正済み
「Apache Tomcat」の開発チームは、4月上旬にリリースしたアップデートで2件の脆弱性へ対処していたことを明らかにした。開発チームと米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)で、重要度の評価に大きな差が見られる。
具体的には、「HTTP Priorityヘッダ」のエラー処理において不備があり、メモリリークが発生し、サービス拒否に陥るおそれがある「CVE-2025-31650」が明らかとなった。
さらに一部のリライトルール設定において、細工されたリクエストによってバイパスが可能となる「CVE-2025-31651」が判明している。
開発チームでは、「CVE-2025-31650」の重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」、「CVE-2025-31651」を2段階低い「低(Low)」とした。
一方、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)や米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において「CVE-2025-31651」のベーススコアを「9.8」、「CVE-2025-31650」を「7.5」と評価。重要度をそれぞれ「クリティカル(Critical)」「高(High)」としている。
開発チームは、現地時間4月8日から9日にかけて公開した「Apache Tomcat 11.0.6」「同10.1.40」「同9.0.104」でこれら脆弱性を解消。4月28日に脆弱性について公表している。
(Security NEXT - 2025/05/09 )
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