Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米当局、Ivanti製品の脆弱性に注意喚起 - 侵害痕跡なくとも初期化検討を

米当局は現地時間2025年4月4日、「Ivanti Connect Secure」などが影響を受ける脆弱性において悪用が確認されているとして注意喚起を行った。

「旧Pulse Connect Secure」を含む「Ivanti Connect Secure」をはじめ、「Policy Secure」「ZTA Gateways」など、Ivantiのリモートアクセス製品に脆弱性「CVE-2025-22457」が判明。悪用が確認されたことを受け、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ同脆弱性を追加した。

スタックベースのバッファオーバーフローに起因する脆弱性で、認証を必要とすることなくリモートから悪用できる。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「9.0」、重要度は「クリティカル(Critical)」とされている。

Google Cloud傘下のMandiantによれば、3月中旬より悪用の兆候が見られ、脆弱性を用いてあらたなマルウェア「TRAILBLAZE」「BRUSHFIRE」などを感染させていた。

また中国との関係が疑われる攻撃グループ「UNC5221」に関係するマルウェアファミリー「SPAWN」なども展開されたと見られる。

米CISAは、同国内の行政機関に対して現地時間4月11日までに対応するよう求めている。

(Security NEXT - 2025/04/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

企業サイトが負荷上昇で断続的に停止、原因など調査 - コスミック
事故関係の通話内容含む一部記録媒体が所在不明 - 東京海上ダイレクト
遠隔アクセス用サーバ経由で侵入、個人情報流出の可能性も - サカタのタネ
顧客管理システムの開発委託先で侵害 - 日産ディーラーの個人情報が流出
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
市公開ファイル内に個人情報、コピペ操作で参照可能 - 日置市
受験者情報が長期間ネット公開、通常と異なる作業フローで - TAC