Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

図書館管理システム「Koha」に複数脆弱性 - アップデートで修正

日本語も含む多言語に対応したオープンソース図書館管理システム(ILS)である「Koha」のセキュリティアップデートがリリースされた。機能の強化にくわえ、バグの修正やセキュリティ対策など多数の改善を行っている。

セキュリティに関連しては12件の修正を実施。具体的には、SQLインジェクションの脆弱性「CVE-2025-22954」を修正した。

CVE番号を採番したMITREでは、認証を必要とすることなくデータベースの機密情報を取得されるおそれがあるとし、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

ただし、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、悪用に権限が必要とし、影響も小さいとして、CVSS基本値を「5.0」、重要度を「中(Medium)」にとどめている。

また管理者権限を持つ場合にコマンドの実行が可能となるOSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2025-30076」についても修正を実施した。MITREではCVSS基本値を「7.7」、重要度を「高(High)」と評価している。

(Security NEXT - 2025/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
QNAP、アドバイザリ9件を公開 - 複数脆弱性を修正
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
バックアップストレージ用ソフト「HPE StoreOnce」に複数脆弱性
「Roundcube」脆弱性、詳細やPoCが公開予定 - 早急に対応を
Auth0の複数SDKに脆弱性 - 細工Cookieでコード実行のおそれ
米CISA、「Chromium」脆弱性の悪用に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消