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深層学習で活用される「Deep Java Library」に深刻な脆弱性

エンジンに依存しない深層学習用Javaフレームワーク「Deep Java Library(DJL)」に、深刻な脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正するアップデートが提供されている。

同ソフトウェアにおいて、アーカイブファイルの展開処理に起因するパストラバーサルの脆弱性「CVE-2025-0851」が公表された。「同0.31.0」および以前のバージョンが影響を受ける。

「tar」や「zip」など異なるOSで圧縮されたモデルアーカイブを解凍する際、パスの検証処理に不備があり、意図しないディレクトリに展開されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

現地時間2024年11月19日にリリースした「同0.31.1」で、同脆弱性は修正済み。最新版へアップデートするとともに、「DJL Model Zoo」など信頼できるソースから入手したモデルアーカイブを利用するよう呼びかけられている。

(Security NEXT - 2025/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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