Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」に複数のDoS脆弱性 - アップデートで修正

Internet Systems Consortium(ISC)は、複数の脆弱性に対処した「BIND 9」のセキュリティアップデートをリリースした。関連機関もアップデートを強く呼びかけている。

現地時間2025年1月29日に「BIND 9.20.5」「同9.18.33」をリリースしたもの。「CVE-2024-11187」「CVE-2024-12705」の修正を行った。

「CVE-2024-11187」は、細工されたゾーン情報のクエリにより、多数レコードを含む「Additional」セクションの応答を生成させることにより、CPUリソースを消費させる脆弱性。

攻撃者が細工したゾーンを用い、大量のクエリを送信することで、サービス拒否の状態を引き起こすことが可能。おもにリゾルバが脆弱性の影響を受けるが、権威DNSサーバも影響を受けるとしている。

一方「CVE-2024-12705」は、「DNS-over-HTTPS(DoH)」の実装に関する脆弱性。大量のHTTP/2リクエストによって、リゾルバにおけるCPUやメモリが枯渇し、サービス拒否に陥るおそれがある。

(Security NEXT - 2025/01/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
コンタクトセンター向け製品「Cisco Unified CCX」に深刻な脆弱性