Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Palo Alto製ファイアウォールにDoS脆弱性 - すでに悪用も

Palo Alto Networks製ファイアウォールにOSとして搭載されている「PAN-OS」にサービス拒否の脆弱性が明らかとなった。認証なしにリモートより攻撃でき、すでに悪用が確認されている。

「PAN-OS」のDNSセキュリティ機能に、サービス拒否の脆弱性「CVE-2024-3393」が明らかとなったもの。DNSセキュリティログが有効化されている場合に影響を受ける。

リモートより細工したパケットをデータプレーンに対して送りつけることでDoS攻撃が可能。ファイアウォールを再起動させ、繰り返し攻撃することでメンテナンスモードに移行させることが可能だとしている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「8.7」、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングした。すでに脆弱性を悪用するパケットが送信されており、複数の顧客でサービス拒否が発生したことを認識しているという。

同社は、「PAN-OS 11.2」「同11.1」「同10.2」「同10.1」の各ブランチ向けに脆弱性を修正したアップデートを提供。ただし、11月17日にサポートが終了した「同11.0」に関しては、修正の予定はないとしている。

(Security NEXT - 2024/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
海外グループ会社にサイバー攻撃、影響など調査 - ミタチ産業
DDoS攻撃観測数、前月から微減 - 最大トラフィックは縮小
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
教員が小学校授業で過去の年賀ハガキを教材利用 - 横須賀市
生活保護受給者の医療券を別機関へ誤送付 - 新潟市