Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Zyxel製ファイアウォールに対する脆弱性攻撃に注意 - ランサムの標的に

Zyxel製ファイアウォールの脆弱性が悪用されていることがわかった。11月25日にCVE番号が採番されたが、9月のアップデートで修正済みだという。

同社ファイアウォール「ATPシリーズ」や「USG FLEXシリーズ」などのウェブ管理インターフェースにディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2024-11667」が明らかとなったもの。

細工したURLによりファイルのダウンロードやアップロードが可能となる脆弱性で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。

同脆弱性を悪用しようとする活動が観測されている。セキュリティベンダーのSekoiaによれば、ランサムウェア攻撃グループ「Helldown」が悪用しており、11月前半の時点で中小企業を中心に約30件の被害が確認されているという。

攻撃グループは、同社ファイアウォールを侵害し、「IPSec VPN」により組織内部ネットワークへ侵入。被害者は数十から数百Gバイトのデータを窃取したものと見られている。

(Security NEXT - 2024/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
「Chrome」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートで解消
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
ATM取引情報が保存された外部記録媒体を紛失 - 苫小牧信金
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
廃棄カルテが一般ゴミに紛れる、搬送中に飛散 - 薩摩川内市
職業性曝露事故の関係者情報含むUSBメモリが所在不明 - 秋田大病院
メルアカ乗っ取り被害、スパム送信の踏み台に - MaOI機構
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD