ウェブメール「RoundCube」やCiscoセキュリティ製品を狙う攻撃に警戒を
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間10月24日、あらたに2件の脆弱性「CVE-2024-20481」「CVE-2024-37383」を「悪用が確認された脆弱性カタログ」へ追加した。
「CVE-2024-20481」は、「Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)ソフトウェア」や「Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェア」に判明した脆弱性。ブルートフォース攻撃により認証なしにサービス拒否を引き起こすことが可能となる。
Cisco Systemsが現地時間10月23日に公開したアドバイザリで明らかにしたもので、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「5.8」、重要度は「中(Medium)」としている。「Cisco ASA」「Cisco FTD」に関しては同時に多数の脆弱性が修正されており、あわせて注意が必要。
一方「CVE-2024-37383」は、ウェブメールクライアント「RoundCube」に明らかとなった「クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性。CISAでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「6.1」、重要度を「中(Medium)」と評価している。5月19日にリリースされた「同1.6.7」「同1.5.7」にて他脆弱性とともに修正されている。
CISAでは、米国内の行政機関に対応を促すとともに、脆弱性は広く悪用されるおそれがあるとして利用者に注意を呼びかけた。
両製品ともにこれまでも脆弱性が攻撃にさらされている。2021年以降、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ登録された両製品関連の脆弱性は以下のとおり。
CVE-2020-3452:Cisco ASA、FTD(2021/11/03)
CVE-2020-3580:Cisco ASA、FTD(2021/11/03)
CVE-2018-0296:Cisco ASA(2021/11/03)
CVE-2016-6366:Cisco ASA(2022/05/24)
CVE-2016-6367:Cisco ASA(2022/05/24)
CVE-2020-35730:Roundcube(2023/06/22)
CVE-2020-12641:Roundcube(2023/06/22)
CVE-2021-44026:Roundcube(2023/06/22)
CVE-2023-20269:Cisco ASA、FTD(2023/09/13)
CVE-2023-5631:Roundcube(2023/10/26)
CVE-2023-43770:Roundcube(2024/02/12)
CVE-2020-3259:Cisco ASA、FTD(2024/02/15)
CVE-2024-20359:Cisco ASA、FTD(2024/04/24)
CVE-2024-20353:Cisco ASA、FTD(2024/04/24)
CVE-2020-13965:Roundcube(2024/06/26)
CVE-2024-37383:Roundcube(2024/10/24)
CVE-2024-20481:Cisco ASA、FTD(2024/10/24)
(Security NEXT - 2024/10/25 )
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