Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Windows 10」サポート終了まで1年 - ゆとりを持った移行計画を

「Windows 10」のサポート終了まで1年を切った。サポート終了を迎えると脆弱性を修正することが困難となるため、後継製品などへの移行が呼びかけられている。

マイクロソフトでは、米時間2025年10月14日を「Windows 10」のサポート終了日としており、同日公開予定の月例セキュリティ更新を最後に、以降は原則アップデートが提供されなくなる。

脆弱性があらたに発覚した場合も、アップデートによる修正はもちろんのこと、影響などを把握することも困難となる。情報処理推進機構(IPA)では、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏洩やサービス停止といった被害を受ける可能性が高くなるとして注意喚起を行った。

またOSのサポートが終了することにともない、同OS上で稼働するアプリケーションのサポートも順次終了すると見られ、アプリケーションの移行もあわせて呼びかけている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が提供する「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」を見ると、Windowsに関する脆弱性は、2023年に14件が登録された。2024年は米時間10月15日の時点ですでに20件が登録されており、今後も積極的に「Windows」の脆弱性を悪用されることが予想される。

(Security NEXT - 2024/10/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

研究室に侵入者、個人情報をPCから持ち去りか - 北大
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
テモナの「たまごリピート」、脆弱性突かれ侵入 - 流出痕跡は確認されず
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
メール誤送信、イベント申込者のメアド流出 - 神奈川県
海外子会社の予約管理システムが侵害、個人情報流出 - tripla