Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正

「OpenSSL」の開発チームは、セキュリティアップデートをリリースした。2件の脆弱性を修正している。

証明書名をチェックする際、域外のメモリを読み込み、アプリケーションがクラッシュするおそれがある脆弱性「CVE-2024-6119」が明らかとなったもの。脆弱性は「同3.0」以降に存在し、「同1.1.1」「同1.0.2」は影響を受けない。

DNS名、メールアドレス、IPアドレスを指定した場合にのみ発生する可能性があるとしており、証明書チェーンの検証については、同脆弱性の影響を受けないとしている。

「TLSサーバ」がクライアント証明書を要求することは少なく、要求した場合も、一般的に名前のチェックは行わないため脆弱性の影響は限定的としており、重要度を上から3番目にあたる「中(Moderate)」とレーティングした。

現地時間9月3日にリリースした「OpenSSL 3.3.2」「同3.2.3」「同3.1.7」「同3.0.15」にて同脆弱性を解消。同アップデートでは、6月にアドバイザリが公開されている「CVE-2024-5535」についてもあわせて修正されている。

(Security NEXT - 2024/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因