ランサム攻撃グループが「ESXi」脆弱性をゼロデイ攻撃に悪用
ランサムウェアを用いる複数の攻撃者が「VMware ESXi」の脆弱性「CVE-2024-37085」を悪用していることがわかった。6月のアドバイザリ公表時点で悪用に関する言及はなく、重要度も「中」とされていたが、2024年はじめにはゼロデイ攻撃に悪用されていたという。
問題の「CVE-2024-37085」は、ドメインに参加する「ESXi」において、特定ドメイングループ名に対し、適切な検証を行っておらず、認証のバイパスが可能となる脆弱性。
攻撃者が「Active Directory」でグループを作成できる権限を持つ場合、「ESX Admins」との名称を持つグループを作成することで、同グループに参加するメンバーが「ESXiハイパーバイザー」の管理者権限を取得することが可能となる。
2024年はじめにマイクロソフトが報告し、Broadcomでは現地時間6月25日に同脆弱性に関するセキュリティアドバイザリを公開。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「6.8」とし、重要度は4段階中、上から3番目にあたる「中(Medium)」とした。
アドバイザリでは、AD上で問題のグループ名が再作成された場合に影響があると説明されているが、マイクロソフトは「ESX Admins」とのグループがもともと存在しない場合も、あらたに同グループを作成することで完全な管理者権限を取得できると説明している。
(Security NEXT - 2024/07/31 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開