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ランサム攻撃グループが「ESXi」脆弱性をゼロデイ攻撃に悪用

マイクロソフトは、ランサムウェアを用いる複数の攻撃グループが「ESXi」のハイパーバイザー上で管理権限を取得するために「CVE-2024-37085」を悪用していることを報告。

具体的には「Storm-0506」「Storm-1175」「Octo Tempest」「Manatee Tempest」といった名称で同社が追跡する攻撃グループが、「Akira」「Black Basta」といったランサムウェアの展開時に同脆弱性を悪用していた。

攻撃者はドメインに「ESX Admins」グループをあらたに追加。同グループへ制御下にあるユーザーを追加することで権限を昇格させ、管理者権限を取得する。

管理者権限を得ることで、ハイパーバイザーのファイルシステムを暗号化できることにくわえ、ホストされている仮想マシンよりデータを窃取したり、ラテラルムーブメントなども可能となるなど大きな影響を受ける。

また「CVE-2024-37085」は、6月にアドバイザリがリリースされた時点で、脆弱性の悪用に関する言及はなかったが、アドバイザリの公表以前よりゼロデイ攻撃が展開されていたという。

(Security NEXT - 2024/07/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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