2024年1Qのクレカ不正利用、前四半期から12.4%減
2024年第1四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は約121億4000万円だった。前四半期から減少したが、依然として被害額が100億円を超える高い水準が続いている。
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体など41社を対象としてクレジットカードの不正使用被害の状況を調査し、取りまとめたもの。
同四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は約121億4000万円。前四半期の約138億6000万円から12.4%減となった。2023年第2四半期をピークに減少傾向が見られるものの、2022年第1四半期以降、被害額が100億円を超える状況が続いている。
被害の内訳を見ると、番号盗用による被害が約112億4000万円で被害全体の92.6%を占める。前四半期からは12.3%減少となるも、6四半期連続で100億円を超える被害が番号盗用により発生している。
偽造カードによる被害は約7000万円。前四半期の約1億1000万円から縮小した。そのほかの被害は約8億3000万円となり、前四半期から11.7%減となっている。

クレジットカード不正利用の発生動向(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/07/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「無印良品」通販の顧客情報が流出か - 物流委託先がランサム被害
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
非常勤医師が自宅でサポート詐欺被害、内部に患者情報 - 和歌山の病院
メール誤送信で商談会出展事業者のメアド流出 - 大阪府
リサイクル着物の通販サイト、クレカ情報流出のおそれ
ランサム攻撃でシステム障害、情報流出の可能性 - 東海ソフト開発
メールアカウントがスパム踏み台に - 電気自動車の充電設備事業者
保健所のデータ受渡用USBが所在不明、管理記録に不備 - 沖縄県
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正

