寮生管理システムで個人情報が閲覧可能に - 認証機能の実装なく
アットリーフが提供する寮生管理システムにおいて、設計や設定に不備があり、登録された個人情報が認証なしに閲覧できる状態だったことが判明した。
同社の「寮助」において、2015年9月から2024年4月にかけてシステム上に登録されていた個人情報含む画面が、インターネット経由でログインすることなく閲覧できる状態となっていたもの。氏名、学年、クラス、部屋番号などの情報が含まれる。
利用する学校において4月25日に問題が発覚し、翌26日に同社に対して連絡があり、問題のページを閉鎖。同校以外の「寮助」についても5月2日までに停止した。
同問題について同社は、システムをデジタルサイネージのように運用することを想定し、設計していたと説明。自動更新させる目的で認証機能を実装しておらず、プログラム設計や設定に不備があったとしている。
同社では、今回の問題を受け、認証機能の実装や管理者ページにおけるIPアドレスによるアクセス制限の実装などを進めている。
(Security NEXT - 2024/06/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
教員採用選考受検者の自己申告用紙が所在不明に - 新潟県
他県で実施した中学校自然教室で生徒名簿が所在不明に - 横浜市
誤った住所へ会員証を送付、システムトラブルで - JAF
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
MDMサーバから従業員情報流出、削除データも - ジブラルタ生保
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
ファッション通販サイトに不正アクセス、通知メールが送信
サイバー攻撃で元従業員情報が流出した可能性 - クミアイ化学工業
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供