Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用

現状確認されている攻撃の多くは、2023年12月から2024年初頭にかけて展開された。攻撃者のインフラは2023年11月には稼働を開始しており、少なくとも同年7月の段階で開発や攻撃テストが行われていた証拠もあるとしている。

またキャンペーンではバックドアとして「Line Runner」「Line Dancer」を利用していた。国家より支援を受けるグループの特徴でもある洗練されたツールを用いていたという。

同社は今回悪用が確認された「CVE-2024-20353」「CVE-2024-20359」について、同日アドバイザリを公開。詳細を説明するとともにアップデートをリリースした。

同社は今回の攻撃が国家の支援を受けた攻撃者によるものであると高い確信を持っていると説明。「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開するとともに、フォレンジック調査を行うファーストレスポンダー向けの情報を提供し、侵害を受けた痕跡が残っていないか確認するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響