2023年4Qのクレカ被害、前四半期から微減となるも高水準
2023年第4四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は、約138億6000万円だった。前四半期から微減となったが、依然として高い水準で推移しており、年間を通じて見ると前年から約104億円の増加となっている。
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体など41社を対象としてクレジットカードの不正使用被害の状況を調査し、取りまとめたもの。
同四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は約138億6000万円。前四半期の約139億5000万円から0.6%減となった。2023年第2四半期をピークに減少が続いているものの、被害額が140億円前後と高い水準で推移している。
被害の内訳を見ると、番号盗用による被害が約128億1000万円。被害全体の92.4%にのぼる。前四半期からは1.9%減となった。
偽造カードによる被害は約1億1000万円。金額そのものは小さいものの、前四半期の約7000万円から約1.6倍に拡大している。そのほかの被害は約9億4000万円で前四半期から約8000万円増加した。

不正利用による被害額の推移。グラフ内の数字は番号盗用被害によるもの(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/04/04 )
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