個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
個人情報保護委員会は3月25日、人事労務支援サービスを提供するエムケイシステムに対し、パスワード管理や脆弱性対策などの安全管理措置に不備があったとして行政指導を行った。同問題に関してはサービスを利用する社労事務所を中心に3000件を超える報告が寄せられたという。
同社では、社会保険労務士事務所や企業を対象に、「社労夢(Shalom)」をはじめ、社会保険や人事労務の業務を支援するクラウドサービスを提供しているが、6月に障害が発生していることが判明。
サーバがランサムウェアによる被害に遭い、管理されていた個人データが暗号化され、外部に流出した可能性があることが明らかとなった。
同システムは、2754の社労士事務所が導入。管理対象となる事業所は約57万件で最大約2242万人の個人データを取り扱っている。
個情委に対しては、6月6日以降、報告者ベースの集計で社労士事務所を中心に3067件の報告があった。社労士事務所が2459件、社労士事務所へ業務を委託している顧問先事業者が404件、企業が204件としており、個人情報はのべ749万6080人分にのぼる。
(Security NEXT - 2024/03/27 )
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