Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

バックアップ製品「Arcserve UDP」に脆弱性 - 影響大きくPoCも公開

Arcserveのバックアップソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection」に深刻な脆弱性が明らかとなった。同社では脆弱性を修正するパッチを提供している。

Arcserveでは、現地時間3月12日にセキュリティアドバイザリを公開し、「Arcserve UDP 9.2」「同8.1」が影響を受ける3件の脆弱性「CVE-2024-0799」「CVE-2024-0800」「CVE-2024-0801」について明らかにしたもの。

2023年12月にこれら脆弱性を報告したTenableによれば、「CVE-2024-0799」は、ウェブのログイン認証をバイパスすることが可能となる脆弱性だという。

認証なしにリモートより悪用されるおそれがあり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

また認証済みのユーザーによってファイルのアップロードが可能となるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-0800」が判明した。CVSS基本値は「8.8」。

「CVE-2024-0799」と「CVE-2024-0800」は組み合わせて悪用することが可能。Tenableでは脆弱性を連鎖させた実証コード(PoC)を公開している。

(Security NEXT - 2024/03/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
子会社元従業員、ネットバンク経由で3.5億円を横領 - ホッカンHD
クラウド保存した進路アンケートが生徒からも閲覧可能に - 都立中等学校