Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「LockBit」にあらたなリークサイト - ブランド回復に躍起

日本を含む欧米を中心とした法執行機関は、ランサムウェア「LockBit」への対抗措置として「Cronos作戦」を展開し、一部関係者を逮捕したほか、リークサイトのテイクダウンに成功した。攻撃グループはあらたなリークサイトを立ち上げ、今回の作戦で傷ついたRaaSブランドの回復に躍起となっている。

攻撃グループは、ダークウェブ上に設置したあらたなリークサイトを公開。そのなかの声明で「PHP」における未知の脆弱性が用いられ、テイクダウンされたなどと説明した。侵害されたのは「PHP」を実行しているサーバのみだったと主張。押収されたデータなども一部であることを強調している。

ランサムウェアの活動について追跡しているWithSecureのStephen Robinson氏は、攻撃グループのこうした動きについて、「Lockbitブランド」の評判が毀損することを抑制し、グループの強靭さをアピールすることが狙いではないかと分析する。

一方で侵害された方法を具体的に特定できていないにもかかわらず、根拠を示すことなく「PHP」が原因であると結論付けている点を挙げ、攻撃グループの主張には説得力が欠けると指摘した。

「PHP」を実行しているサーバだけが侵害されたという内容についても、ブランドのダメージコントロールや願望的な発言と同氏は見ている。

(Security NEXT - 2024/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ハウステンボスへのサイバー攻撃 - 個人情報流出の可能性
「Chromium」ゼロデイ脆弱性、Macに影響 - 米当局が注意喚起
「Plesk」Linux版に権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正
先週注目された記事(2025年12月7日〜2025年12月13日)
ウェブメール「Roundcube」にXSSなど脆弱性 - 更新を強く推奨
【特別企画】最先端企業が直面した「AIセキュリティの盲点」とは? - 生成AIテーマにカンファレンス
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園