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「LockBit」にあらたなリークサイト - ブランド回復に躍起

「RaaS(Ransam as a Service)」というビジネスモデルで規模を拡大してきたが、匿名性を失い、参加者が訴追されたり、報酬を失うなどといったリスクが上昇すれば参加者離れを引き起こすおそれもあり、信用はグループの生命線とも言える。

Robinson氏は今回の「Cronos作戦」について、プロファイリングによって現実世界における関係者の逮捕につながり、リークサイトや200以上の暗号資産(仮想通貨)ウォレット、1000以上の復号鍵を押収するなど、ランサムウェアにおけるサービスブランドの強さを示す資産を標的とした非常に包括的な摘発だったと評価した。

攻撃者は声明で被害はあくまで一部であると主張しているが、組織内部により深く侵入できた可能性もあり、グループの背後にいるメンバーに対して、法的側面、金銭的側面より重大な打撃となる可能性があると述べた。

一方で課題もある。「Lockbit」の関係者が、ロシアや同国に同調する旧ソ連諸国を中心に活動しており、国際的な法執行機関から保護されていることを問題点として挙げた。

また指導的な立場にある人物に関して多額の報奨金を発表したことについて、法執行機関が情報を持ち合わせていないことを示唆していると分析している。

(Security NEXT - 2024/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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