Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「glibc 2.39」がリリース - 複数の脆弱性を修正

Linuxで広く利用されているCライブラリ「GNU C Library」のアップデート「glibc 2.39」が現地時間1月31日にリリースされた。複数の脆弱性が修正されている。

今回のアップデートでは、仕様の見直し、バグの修正のほか、ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-6246」をはじめ、CVEベースであわせて7件の脆弱性が修正された。

「CVE-2023-6246」は、関数「syslog()」「vsyslog()」から呼び出される「__vsyslog_internal()」に判明した脆弱性。2023年8月にリリースされた「glibc 2.37」より存在するが、「同2.36」に対する修正として提案されたため、バックポートも行われたという。

Qualysが2023年11月にRed Hatへ報告した。リモートより悪用されるリスクはないが、ローカル環境より悪用された場合にroot権限を取得されるおそれもあるという。その後調査を進める過程でバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-6779」や整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2023-6780」なども判明した。

またこれら3件にくわえて4件の脆弱性が修正されている。Red Hatによる共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、「CVE-2023-6246」が「8.4」、「CVE-2023-6779」が「8.2」。

(Security NEXT - 2024/02/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

児童養護施設で児童の個人情報含む書類が所在不明 - 岐阜県
中小企業向けにネットワーク脅威の検知パッケージ - NTTセキュリティ
ジョギング大会の参加者名簿が所在不明に - 綾川町
保育施設運営事業者へのメールで誤送信、メアド流出 - 大阪市
不妊対策助成事業の一部申請書が所在不明に - 東京都
LINEヤフー、個情委に報告書を提出 - 進捗状況知らせるページも
FC会員情報含むUSBメモリを撮影会場で紛失 - 新日本プロレス
「SonicWall GMS」に認証回避など複数の脆弱性 - アップデートが公開
4月のMS月例パッチで修正された脆弱性が攻撃の標的に - 米当局が注意喚起
Google、脆弱性2件を修正した「Chrome」のアップデートを公開