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児童相談に関するICレコーダー紛失、1年以上未報告 - 紋別市

北海道紋別市は、児童相談や保護者面接時の音声が記録されたICレコーダーを紛失していたことを明らかにした。約1年後に拾得者から同市に届けられ、発覚したという。

同市によれば、職員が個人で所有するICレコーダーを紛失したもの。同市保健福祉部児童家庭課が関係する児童相談や保護者面接などの音声データ4件が保存されている。2023年10月に拾得者から同市に届けられたことで紛失していたことが発覚した。

同職員が2022年10月に児童相談でICレコーダーを使用しようとした際、紛失していることに気づいたという。心当たりを探索するも発見できず、上長にも報告していなかった。

ICレコーダーは、面接や相談、講習会の際などに聞き漏らしなどがないよう使用していたもので、音声データは面接記録の作成ごとに消去していたとしている。

同市は児童や家庭に関する相談など重要な個人情報が漏洩し、1年以上報告を怠っていたことは、同市の信頼を失墜させる行為で影響は大きいと指摘。同職員を懲戒処分とした。職員に対して個人情報保護に関する教育を実施し、再発の防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2024/01/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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