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TVerアプリでオプトアウト設定が書き換わる不具合 - データを外部送信

無料配信動画サービスを提供するTVerは、iOS版アプリにおいて利用者がデータの提供を拒否しているにも関わらず、外部へ提供する不具合があったことを明らかにした。

同社によれば、「iOS」向けアプリの開発において人的なミスに起因し、4月3日にリリースした「バージョン5.1.14」以降にバグが存在。10月10日のプライバシーポリシー改定後、iOS版の利用者においてデータ提供の拒否数が減少していることを10月23日に検知し、調査したところ、翌24日に不具合が判明した。

過去に同社パートナーなどへのデータ提供を拒否するオプトアウトを行っていたにもかかわらず、10月10日以降にプライバシーポリシーへ再同意するとオプトアウトを行っておらず、許諾した状態に置き換わる不具合が存在。利用者の意思に反して外部の放送局や広告会社、広告配信会社、調査会社にデータが提供されていた。

約45万件の端末に影響があり、このうち「TVer ID」の登録者は約8万9000件。送信されたデータには、端末識別子、デバイス種別情報をはじめ、生年月、郵便番号、性別、興味関心、視聴エピソード識別子、視聴時間などが含まれる。

同社では同月26日に不具合を修正したアップデートをリリース。翌27日には、アプリの起動時に修正版の利用を必須とする強制アップデートを行った。

(Security NEXT - 2023/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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