まもなく「CODE BLUE 2023」が開催 - 創立者が語る注目ポイント
侵攻を受けて着の身着のままで避難することを余儀なくされたウクライナ国民を支えたのがまさにデジタル技術であり、身分証明などもスムーズに行えたといった教訓があったという。
日々脅威と向き合う同国が実感しているさまざまな困難が共有されることは、紙からデジタルへの移行を推し進める日本にとって、デジタル化の意義やセキュリティ対策の重要性などを改めて考える良い機会となるに違いない。
基調講演以外のセッションに目を向けると、ハードウェアなども含め、脆弱性をテーマとする講演が充実している。なかでも通信機器に見つかった脆弱性は、広範囲に影響を及ぼし、国内の通信業者なども影響を受ける可能性がある。
ひとくちに「脆弱性」といっても、各講演の内容を見れば発表ごとにユニークな視点で分析などが行われていることに気づく。
比較的あたらしいアーキテクチャである「Appleシリコン」の話題から、すでに脆弱性が絞り尽くされたと思われていた「Windowsドライバ」までテーマは幅広い。
またEDR製品において脆弱性を20件以上発見、報告した経験を踏まえ、システムに潜む潜在的なセキュリティ問題を解説するセッションや、OTシステムにおける脅威の進化をテーマにしたセッションなど、さまざまな角度から脆弱性を取り上げている。
セキュリティのトピックのなかでも大きな課題のひとつである脆弱性について理解を深め、問題を解決していく上でのヒントとなるだろう。
(Security NEXT - 2023/10/27 )
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